スマートフォンを利用していて、モバイルバッテリーを常に持ち歩いているユーザーは26.6%というデータがあります。
MMD研究所:モバイルバッテリーの常時携行率は26.6%、購入の決め手は「容量と価格」
つまり、4人に1人はスマートフォン内蔵のバッテリーでは満足していないということです。
そんな中、某大手ショッピングサイトでiPhoneの大容量内蔵バッテリーが販売されているのを確認しました。今回はこの大容量バッテリーの危険性をまとめました。
iPhoneの大容量バッテリーとは?
iPhoneの中には、バッテリーが内蔵されていて、特殊な工具と交換方法を知っていれば、誰でも取り換えることができます。この内蔵されているバッテリーの容量はiPhone6sの場合で約1715mAhなのですが、これよりも容量の大きなバッテリーが販売されています。それが大容量バッテリーです。ちなみに、その大容量バッテリーは容量が約2200mAhだそうで、本来の内蔵バッテリーよりも30%ほど容量の大きなものとなります。これが本当なら、単純に1.3倍の時間、充電せずに使用することができるので、ユーザーによってはモバイルバッテリーを持ち歩く必要がなくなるかもしれません。
でも、おかしいと思いませんか?Appleの技術でも1715mAhのバッテリーを搭載することが限界だったのに、それ以外のメーカーが30%も容量アップしたバッテリーを、物理的に同じ大きさと厚さで開発することができるのでしょうか?
大容量バッテリーの危険性
商品を購入したユーザーのレビューを見ると確かに容量がアップしたという方もちらほらいらっしゃいます。しかし、大半のユーザーに至っては、数日後にバッテリーが膨張したり発熱したりなどの不具合が発生しているようです。もしかしたら、耐久性能を大幅に下げて、その分、容量をアップさせたのかもしれません。大容量であっても、結局すぐに膨張してしまうのでは使い物になりませんね。発火の危険だってあります。
さらには、大容量バッテリーに交換してから、数日でiPhoneが起動しなくなり、元のバッテリーに戻しても起動しないという状態になってしまっているユーザーもいました。
まとめ
筆者自身、実際に商品を買ったわけではないので、なんとも言えませんがiPhone修理店の立場としては全くオススメできません。
iPhone修理のアイアップでは大容量バッテリーは取り扱っておりませんが、通常容量のバッテリーであれば多数在庫をご用意しております。もちろん、PSEマーク取得済みの製品です。iPhoneの機種に関わらず10分ほどで交換できますので、バッテリーの減りが早くなってお困りの際にはぜひご相談ください。