iPhoneXに搭載されているモデムチップは2つのタイプが存在する!

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美しいOLEDのディスプレイや、画面のフチが狭い斬新なデザインなど、これまでのiPhoneシリーズからより進化を見せたデバイスこと「iPhoneX」。そんなiPhoneXには、モデムチップに2つのタイプがあり、それぞれで通信速度に若干の違いがみられるという情報があります。過去にも、iPhone6sのプロセッサに2つのタイプがあり、パフォーマンスが異なることが話題になりましたが、一体どれくらいの差異があるのでしょうか? こちらでは、気になるiPhoneXのモデムチップについてお伝えします。

『Qualcomm』製と『Intel』製のモデムチップの2つのタイプがあることが判明

発売当初から人気を博しているiPhoneXですが、実はモデムチップに2つのタイプがあることが明らかになっています。搭載されているのは、『Qualcomm』製のモデムチップと、『Intel』製のモデムチップのいずれかです。そもそもモデムチップとは、スマートフォンの通信機能にかかわる重要な部分。いずれのタイプのモデムが使われているかによって、通信機能にもある程度の違いが見られるということで、両者の違いを知っておくに越したことはないでしょう。これからiPhoneXの購入を検討されている方は、それぞれのモデムチップによる違いをぜひ参考にしてみてください。

『Qualcomm』製よりも『Intel』製のほうが速い

『Qualcomm』製のモデムチップと、『Intel』製のモデムチップが搭載されたiPhoneXを比較したところ、複数のテストで『Intel』製のほうがより通信速度が速いという結果が出ているようです。テスト自体のサンプル数が少ないと言われているものの、通信速度の速さを重視してスマートフォンを選びたい方は、『Intel』製のモデムチップが搭載されたiPhoneXを手に入れたいところではないでしょうか?

このような結果が出たのは、iSpeedSmartによって行われたベンチマークテストです。AT&T回線では、『Qualcomm』製の平均速度は27.46Mbps、『Intel』製の平均速度は30.13Mbpsという結果となりました。また、T-Mobile回線では、『Qualcomm』製の平均速度は26.54Mbps、『Intel』製の平均速度は33.34Mbpsとなっています。どちらも『Intel』製のモデムチップのほうが、やや速度が速い結果となっているようです。

なお、『Qualcomm』製モデムチップには、『Intel』製のモデムチップには搭載されていない高度なLTE技術の機能があると言われています。そのため、両者の機能を均一にするためにAppleが『Qualcomm』製モデムチップの機能を抑えているとも言われているようです。上記のような通信品質の差は、この影響を受けているのではないかとも考えられています。ちなみに、iPhone7でも同様に2つのモデムチップが搭載されていますが、こちらでは『Intel』製よりも『Qualcomm』製のほうが通信速度が速く、反対の結果となっています。

iPhone6sの発売時にはプロセッサに2つのタイプが存在した

今回ご紹介したモデムチップの違いのように、過去にはiPhone6sのプロセッサに2つのタイプが存在したことも明らかになっています。iPhone6sにはA9プロセッサが搭載されていましたが、これには韓国の『Samsung』製と台湾の『TSMC』製という、2つのタイプがあったようです。

Geekbench3やAnTuTuによるベンチマークテストでは、『TSMC』製のほうがよりバッテリーの駆動時間が約2時間も長いという違いがあることが分かっています。なお、所有しているiPhone6sにどちらのプロセッサが搭載されているのかは、AppStoreでダウンロードできるLirum Device Info Liteのアプリから確認できます。ただし、iPhone6sの購入前にプロセッサの違いを選ぶことはできません。

通信速度の違いはそれほど気にはならないが…

現在、国内で発売されている日本モデルiPhoneXには、『Qualcomm』製のモデムチップが搭載されていると言われています。それに対して、海外版のiPhoneXには『Intel』製が採用されており、両者にはやや通信速度の違いが生じているようです。Appleの公式サイトでは最高速度の表記がなされておらず、モデムチップの違いによる差異は見えにくい状態となっています。とはいえ、通信速度の違いはそれほど気にならない程度だと考えられるため、そのほかの観点からも比較してみましょう。

iPhoneXでは、海外版でもFelica対応となったため、電子マネーを利用して交通機関や店舗で支払いがしやすくなりました。これまでは日本モデルのみがFelica対応であったため、普段から各種電子マネーを利用している方にとっては、利便性が高まったと言えるでしょう。日本モデルは依然としてカメラのシャッター音をミュートできないという難点があります。そのためにあえて海外版を選択する方も少なくないようですが、日本における通信速度を重視するのであれば、海外モデルはやや体感の通信速度が遅い印象があるかもしれません。

まとめ

iPhoneXのモデムチップには、『Qualcomm』製と『Intel』製という2つのタイプがあります。両者の通信速度を比較すると、後者のほうがより速いという調査結果があるようです。日本モデルのiPhoneXでは、『Qualcomm』製のモデムチップが搭載されていると言われています。通信速度の違いはそれほど気にならない程度ですが、日本版は依然としてカメラのシャッター音をミュートできないなどの難点があります。モデムチップの違いも含めて、日本版と海外版の違いをふまえ、ご自身のニーズに合致したモデルを選びましょう。

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